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春日と那智は家に帰った。
そういえば春日があたしの家に来た理由はなんだったんだろう。
確か春日のお母さんが‥‥で終わったよね？
あたしは携帯を開き、春日に電話をした。
一定のコールが鳴り、春日の声が聞こえた。
『もしもし？』
｢春日？
今日、なんか用事があってあたしの家に来たんじゃないの？｣
『あ！そうだ。
紗和の親と俺の親、旅行に行くらしいからその間紗和の世話しろって。』
………………はぁ？
旅行ってなに！？
娘を家に置いて自分達は旅行！？
しかも男女を一緒にさせるなんてありえない！
『１４日から旅行って聞いたから１４日の夜から３日そっち泊まるけど良いか？』
１４日！？
バレンタインの日だし３日も！？
しかも１４日って一週間もないのに〜。
なんでお母さんたち、あたしに直接言わないかなぁ。
｢わかった〜。
１４日からよろしくね。｣
『じゃぁな！』
そうして電話は切れた。
春日と二人かぁ………。
優介が聞いたらまた叩かれそうだなぁ。
けど黙っとくのも嫌だしなぁ。
