優介………………


あたしは彼女でしょ?





───────………‥‥




「おはよ、那智♪」



学校に行く途中、偶然那智に会った。


こんな早い時間に那智が登校してるなんて珍しいな………。




「おはよ♪

将希から聞いたよ。


あたしが優介のこと好きなこと気付いてたんだね?」




将希は那智にちゃんと話したんだ。



「あたし……………


那智が何か悩んでること知ってたんだ………。


けど何も相談してこないしあたしから聞いても意味ないと思って知らないふりしてたの。



優介が好きだって知ったときもあたしは……………。」




あたしは大切な親友だと言って結局は傷つけていたんだ。



「…………なぁに言ってんの?


紗和、春日くんとのこと覚えてる?」




春日……………?




「あんた、あたしに春日くんのこと話さなかったでしょ?」



文化祭の日にやっと打ち明けることができたんだよね………。


那智は一瞬だけ怒ったけどその後は何も言わず許してくれた。



「謝らなきゃいけないのはあたしのほうだよ。


紗和、相談しなくてごめん。」




那智は真面目な顔でこっちを向き、謝った。




那智は遊びまくっててガラ悪いけど人一倍優しくて大人なんだ………。


人を許せる優しさ、強さを持ってる。




「那智ぃ………ありがとぉ!!」