美波はくるりと回って、こちらを見た。


「じゃあ上出くん……最後の質問だよ」

来た。最後の質問が。

どくん、どくんと鼓動が速まっていく。

「上出くんはーーー」

「中学生の頃から乃木さんのことが好きでしょう?」