Live as if you will die tomorrow


宴もたけなわ。


そろそろ落ち着いてきた所で、一服いくか、と、カウンターから抜けて、裏口から外に出た。




「ー…まだ、降ってんだ、雨。」



暖房がガンガンに効いていた店内とは違い、寒い夜。雨と冷気が、身体に染みて、身震いした。




ー葉月、寝れてるかな。


やたら節約家である葉月は何回言い聞かせても、エアコンをケチる。

雪に変わるほどではないとはいえ、北風も吹いていて、外気は氷のように冷えている。


ー寒さに震えてないといいけど。



一抹の不安を感じる胸のポケットから、徐に煙草を一本取り出し、口に咥えー




ー…あ。



ちょうどジッポで火を着けた時。



ツイと通りにやった目が、空を仰ぐ空生を捉えた。




細い雨に変化したとはいえ、量はまだ多い。



頭上に屋根がある所であれば何も差さないでもおかしくはないが、道路の真ん中に突っ立って、まさに今、雫を落としている犯人である空を見上げるには、しんどい雨だ。