Live as if you will die tomorrow

事件は、出生届の出ていない子供が、ゴミの集積所に棄てられていたことから始まる。


早朝、ランニングをしていた男性が発見し、警察に通報。

駆け付けた警官は、ほぼ肌着だけの、痩せ細った少年を保護。身体中血だらけで、おびただしい数ある痣を不審に思い、児相に連絡。即入院となった。

身元不明で、意識は混濁。

後に、近所の目撃情報によると、少年は前日の夜11時ごろから、ずっと立たされていたことが発覚。

飲み屋から帰宅する途中のサラリーマンが、「人形かと思った」と証言したという。


直ぐに両親らしき人物の居場所を突き止めたものの、アパートはもぬけの殻で、数ヶ月の間、母親と内縁の夫は行方不明だった。


が、外傷のある女性の水死体が上がったことで、事件は急展開を見せる。

遺留品から身元が割り出され、子供の母親と判明。


司法解剖の結果、死亡した日時は、少年が発見された日だろうと推定された。



知り合いの女の家に転がり込んでいた交際相手の男は、警察が駆けつける前に、放火。焼身自殺した。薬物中毒だったことも、後々明らかにされた。


結局、死者は3名。つまり、当事者は全て死亡。よって、この事件の全貌や、背景にあったであろう真実は明らかにされることのないまま、闇に葬られることになった。