「中堀 空生、か。」
静けさに包まれる、部屋で。
カチ、カチ、とマウスをクリックする音と、冷却ファンの音だけが、つまらなさそうに、響いている。
「ー結構な過去だな。」
崇に教わったURLだけじゃなく、検索でも引っかかるデータの量の多さに、当時大きく報道されたことと世間からの関心の度合いが、窺い知れた。
確かに今の名前と結び付けるのは難しいが。
ー本来なら、無かったわけだから当たり前、か。
目立つ金髪は、隠せない。
幼い少年の情報は、ほぼ、公開されなかったようだが、目撃情報からか、漏れている。
記事には、染められたことになっているが。
育児放棄するような人間が、果たして、子供の髪を染めるような事、するだろうか。
悪戯に?
ーいや、違う。
ー恐らく、あれは、地毛なんじゃないかな。
母親との繋がりはあっても、内縁の夫との繋がりはない。
アルビノか。
それとも-
あいつに流れている血は、日本人だけではないのかもしれない。


