「最近さ、やたら目に付く金髪が居るんだよね。」
開店前の、ルナ。
崇からの報告を聞き終えて、カウンターに青い酒瓶を置くと。
「マジ?俺より目立つ?つか、ロックがいいんだけど。」
崇は不服そうな顔をして、瓶と俺を交互に見つめる。
「は?最終的にはいつも瓶からそのまま飲んでんだろ。経費削減。」
ーどうでも良いって反応だな。
予想通りの反応だった。
「えぇ!?暑い中仕事してきたんだからよぉ、氷が欲しいぜぇ。」
口を尖らせた崇に、隠すことなく溜め息を落とした。
ーこのままだと話が進まないな。
「これで満足か。で、話聞いてる?」
仕方なく、氷の入ったグラスを目の前に叩き付けると、崇は直ぐに頬を緩ませて、それに飛び付いた。
「サンキューサンキュー!聞いてる聞いてる!」
崇は、誰とでも分け隔てなく接することが出来る。
人のパーソナルスペースに、入り込むのが得意というべきか。
崇自身にそれがないと言うべきか。


