Live as if you will die tomorrow

何処にも居場所がない崇は、週の殆どをルナで過ごす。


但し、月曜日だけはルナにやってこない。

それが何故なのかは、俺は知らないし、聞いたことがない。

ただ家で過ごすだけの日なのかもしれないし、ぶらぶらとどっかにいってるのかもしれないし、友達と遊ぶ日なのかもしれないし、どうでも良い女と一緒にいるのかもしれない。




ー俺にとっては、静かな日だ。



いつもカウンターで、来る客来る客とっ捕まえて、遊んでポイの繰り返し。

そのお陰で、修羅場に巻き込まれそうになったことも何回か。

こっぴどく叱って、個人の事はルナに持ち込むなと言っても、次の日には、ケロっと忘れて、また同じことをする。



ーいいや、あいつのことは、今日は忘れよう。


軽く首を振って、邪念を振り払い。


「美味しーい!」


俺の作ったカクテルを褒める女に再び目を止めた。


20代後半。

肌をきらきら光らせて、クィっと一気にグラスを傾けている。


「お姉さん、一人?」


「ええ?あ、うん。そう。」


「なんか、空元気?」


「あ、わかる?」



聞いて欲しい、を駄々漏れにしているのに、わかる?だなんて。


人間てどうしてこうも、狡いんだ。



「俺でよかったら、聞いてあげようか。」



それを分かってて、バーテンダーとしての表向きを保とうとする俺も、十分狡いけど。