Live as if you will die tomorrow

「まぁ、そっちから攻めなくても別に良いんだけど。今回の標的は、自分がどうなっても痛くも痒くも思わない。ただ、一人娘のことを溺愛してるから…、そこを突けば、あとは放っておいても崩れるか。」




「おー…怖々」



崇が、空になったグラスを名残惜しそうに見ながら、他人事のように呟く。

甚振(いたぶ)るだけ甚振る。

それは、別に頼まれたことじゃない。

でもどうせ目的はひとつなんだったら。

そこまでの過程は、好きにやっていいよね?



世の中の頂上まで登り詰めたと勘違いしている人間を、どん底まで突き落とす。


汚いことばかりして、それを隠しているような奴ら。


ステージ上では、安っぽい正義を振りかざす癖に、ハリボテのような舞台裏。


生かしておく価値もない。


かといって、自分が正義だなんて思わないよ。


だけど、強い奴が、上に立つ。


それは当たり前のことだよね。


どこまで逃げたって。


地の果てまで追いかけてやるから。



真っ白になんて、誰もなれやしない。


だったら、中途半端なまだらじゃなく、完全な黒に塗り潰すのみだ。