「ふーん…」
ー空生。
「そっか。空生はそんなことも、花音ちゃんに話してたわけか。」
お前なんでそんな大事なことまで、こいつに言っちゃってんの。
何でなんだよ。
どこまで惹かれてたんだよ。
どうせ、ひとつになんてなれやしないのに。
表裏以上に遠い存在なのに。
世界が違う人間に、どうしてそんなー
「ホント、危なかったんだな…」
空生がさっさとこの街から去ったのは正解だったのかもしれない。
つまんないものは早くに断ち切った方が良い。
「そー…だね。」
俺はエントランスから中に入った先にある、マンションの住人共有の来客用ソファとテーブルに目をやりながら。
「とりあえず、、花音ちゃん…今開けてあげるから、中に入らない?」
この女に、どう伝えれば、ダメージが大きいか、考えていた。
自分なんて、とんだ世間知らずだと思い知らせるためには、どう言葉を操ればいいのだろうか、と。
俺の勧めに、最初こそ狼狽えてはいたものの、花音は、俺の後に続いて中に入ってきた。
「…今から、、、俺が言うのは、単なる世間話、だ。誰の話でもない。」
警戒心を表情に滲ませたままの女に、ソファに座るよう促し、俺も向かいに座った所で、直ぐに本題に入った。


