Live as if you will die tomorrow




外は、ここ一番の冷え込みかと思われる程、寒かった。


本当にそうだった、と言うより、自分の今の精神状態がそんな風に思わせているのかもしれないが、そんなことはどうでも良い事だった。寒い冬が、嫌いではないからだ。


ルナから車を走らせて、俺は見覚えのあるマンションの地下駐車場に入る。


空いているスペースに停車させつつ、ついこないだまでここに停まっていた車は、【清算】が済んでから、きっと売りに出されたに違いない、と思った。空生は今頃、新車はどれにしようか、なんて迷っているだろうか。否、もう既に購入して乗り回しているに違いない。


そんなことを考えながら、空生に置いてけぼりを食った鍵を、ポケットの中でいじる。



ーあいつ、いつもご丁寧に色々止めてくんだよな。


電気、ガス、水道、その他諸々。


引越し慣れしている。



ーまぁ、当然と言えば当然だけど。



そんなどうでも良い事で、気を紛らわせながら。

エントランスに着くまでにある階段を数段上がり、自動ドアが開くのを待って、中に入った。