Live as if you will die tomorrow

百面相していたカノンは、慌てふためいてぶんぶんと首を振った。




「別にっ、ど、どっちも選びませんっ」



かと思えば、一気に肩を落としてしゅんとなる。



「と、いうか、選べません…」



その姿は、初めて会った夜、崇が持ち帰ろうとした辺りで、見せたのと同じ態度だった。



がっかり、諦めてる、そういうような。


ー自覚はしてるのか?

身の程を弁(わきま)えているのか。


だったらそのまま回れ右してさよならさせれば、何の後腐れもなく終われる。


警戒するまでもなかったか。


空生とどうやって出逢ったのか、最初の夜、空生とあの後どうしたのか、どうしてここを知ってるのか。

訊きたいことは山程ある。


調べればいいのだけど、今情報屋は崇しかいない。

そんなこと調べさせたら、確実に何か言われるに決まっている。



どうせ、もう「終わっている」のだ。





「失礼致します。」



そんな俺の思惑も知らずに、運ばれてきた料理を見て、カノンは目を輝かせた。


「え、これって…?」