そんなことがあった翌日も、その後も、空生はルナに来なかった。
毎回来ていた金曜の夜も、空生は来なくて、期待していたファン達をがっかりさせた。
一応留守電に入れたものの、空生からの連絡はなかった。
「今週は、もうカノンちゃん来ないかなぁ？」
珍しい、と思った。
「なぁなぁ、燈真！！カノンちゃんやっぱり怒ってると思う？！」
「……ちょっと、、ごめんね。」
常連客と話していた俺は、さっきから無視していた不快な嘆きBGMにピリオドを打ってやりたくて、断りを入れてからカウンターの中心に向かった。
「崇、客いるんだ。五月蝿いよ。」
「カノンちゃーん、カノンちゃーん…連絡先聞いておけば良かった。」
女の事でこんなになる、崇もそうだが。
「つーか、元々毎日来てなかったろ。水曜来たばっかで、しかも崇にあんなことされて、早々こねぇだろ。ひっぱたかれてる癖に良く言うぜ。」
あんな崇の悪戯で、来なくなる空生が、珍しい。
理由は他にあるのかもしれないが、何故かそれ以外思いつかなかった。
それくらい、執着しない人間だ。
あの一件で、空生の『仕事』が上手くいかなくても、空生は何とも思わずに、捨てることが出来る。
なんでも『その程度』だった。
毎回来ていた金曜の夜も、空生は来なくて、期待していたファン達をがっかりさせた。
一応留守電に入れたものの、空生からの連絡はなかった。
「今週は、もうカノンちゃん来ないかなぁ？」
珍しい、と思った。
「なぁなぁ、燈真！！カノンちゃんやっぱり怒ってると思う？！」
「……ちょっと、、ごめんね。」
常連客と話していた俺は、さっきから無視していた不快な嘆きBGMにピリオドを打ってやりたくて、断りを入れてからカウンターの中心に向かった。
「崇、客いるんだ。五月蝿いよ。」
「カノンちゃーん、カノンちゃーん…連絡先聞いておけば良かった。」
女の事でこんなになる、崇もそうだが。
「つーか、元々毎日来てなかったろ。水曜来たばっかで、しかも崇にあんなことされて、早々こねぇだろ。ひっぱたかれてる癖に良く言うぜ。」
あんな崇の悪戯で、来なくなる空生が、珍しい。
理由は他にあるのかもしれないが、何故かそれ以外思いつかなかった。
それくらい、執着しない人間だ。
あの一件で、空生の『仕事』が上手くいかなくても、空生は何とも思わずに、捨てることが出来る。
なんでも『その程度』だった。
