(精神年齢が)少年のような俺の担任、吉川。


多分20代後半。


フレンドリーでみんなに好かれてると思うけど、こいつが一番好きなのは俺だ。


いつも俺に絡んでくる。

おかげで俺が色香を大好きなのも、バレバレ。




「で、何があった」




「………色香に…彼氏ができた…」



「…!?!?マ、マジ!?」



「うん、マジ」



「何てやつ?」


「ミミズ」


「なんて?」


「シミズ」


「ああ、2組の清水か!」


「なんなの、吉川知ってるの?
かっこいいの?その人」



放課後、
担任と俺の親友、来栖春人(くるすはると)が教室に残って



絶望に満ちた俺の話を聞いてくれた。