「ええー!二人とも知ってるのにずるいよ!教えてよ!」 「それはいーちゃんが自分で気づきなさい♪」 「ひどい〜隠すことないじゃん」 「私たちが言うべきことでもないの」 少し大人っぽくそういう愛里に、うう、とこれ以上掘り下げるのをよした。 「日向が何か隠してる…なるほど…」 私が腕を組んで、どこかの推理小説の主人公みたいにそう呟いてみせると、 「ははっいーちゃんかわい」 と愛里と圭太が笑った。