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「おまたせ〜〜!!」


「うわっ、愛里!やっときた何してたの?」



放課後になって30分以上たってから、やっと愛里がやってきた。

今日は7限まであったので、もう5時だ。




「んーん、なんでもないよぉ!

それより、桜庭くんも一緒だよ〜!さぁ帰ろ!



日向も告白をしっかり受けて、(多分)断って、無事一仕事を終えたようで。



でも、なんとなく愛里の表情が暗い気がする。


「愛里、なんかあった?」


こそっと耳打ちするも、「え?何が?いーちゃん変なとこ気にしすぎ。まあそういうところも好きだけど!」と

笑ってごまかした。

明るく振る舞う愛里に多少の違和感を感じながらも、「おまたせ」と日向もいつも通りのトーンでそういうので、


「うん!帰ろ!勉強しよ!テスト倒そ!」

と、私たち4人ははりきって教室をでた。