ひ、ひどい…
「えー、じゃあいいじゃーん」
私がだだをこねると、「じゃあ1分だけいいよ」と小学生みたいなことをいって
どうぞ、と私を促す。
「い、1分!?そんなの無理!いっぱいあるもん!」
「じゃあ学校で他の友達に話せばいいじゃん!」
「だから、なんでそんな嫌なの!」
私が叫ぶと、日向はキッと私を睨んだ。
そ、そんな睨むな!
「あと40秒!」
「ええええ!?待って待ってよ!
えっと、あっと、まず、私が転びそうになった時に腕ささえてくれてねっ、
何だかすごくキュンとした!」
「あと20秒!」
「えっと、えっと、あ、そうだ!
人気のチーズケーキ屋さんに2人で並んだんだけど!
2人で違う種類を頼んだから、お互いの交換したりしたんだけど
それって今思うと間接キスだなぁっとか…」
「はい、終了ー」
「…うっ」
ちょっとーぉ、まだ全然話せてない!
「色香さ、」
日向が、私を見る。
「ん?」
「シミズと話すときもそんな顔してるの?」
…へ?


