「で、何?」
私があたふたしているのを横目に、しらっとしてベッドから起き上がる日向。
その横に私も腰掛ける。
「今日の清水くんとのデートの話聞いて!」
「無理出てって」
「ええ!?そんなぁ〜、ひどい!!」
誰かに話したくてうずうず止まらないのに!
「話さないと倒れちゃう!」
「他の友達に頼んでください」
「今!今直接誰かに話したいの!
家近いの日向だけだもん!」
「絶対やだ。話したら刺す」
ひええ、こっわ〜。
「何でそんなに嫌なの。
清水くんは日向の話しても、聞いてくれたのにー」
「え、色香、デート中にシミズに俺の話してたの?」
「うん、したよ?」
「どんな反応だった?」
急にノリ気になって、見つめてくる日向。
何だこの変なやつは!
「うーん、どんなっていうか…
笑ってはなかったけど…」
私が考えながらそう言うと、日向は「ぷっ、可哀想なシミズ」といきなり吹き出した。


