脱☆幼馴染大作戦!






「で、何?」



私があたふたしているのを横目に、しらっとしてベッドから起き上がる日向。


その横に私も腰掛ける。


「今日の清水くんとのデートの話聞いて!」



「無理出てって」



「ええ!?そんなぁ〜、ひどい!!」



誰かに話したくてうずうず止まらないのに!


「話さないと倒れちゃう!」


「他の友達に頼んでください」



「今!今直接誰かに話したいの!

家近いの日向だけだもん!」


「絶対やだ。話したら刺す」



ひええ、こっわ〜。



「何でそんなに嫌なの。

清水くんは日向の話しても、聞いてくれたのにー」


「え、色香、デート中にシミズに俺の話してたの?」


「うん、したよ?」


「どんな反応だった?」


急にノリ気になって、見つめてくる日向。

何だこの変なやつは!



「うーん、どんなっていうか…

笑ってはなかったけど…」


私が考えながらそう言うと、日向は「ぷっ、可哀想なシミズ」といきなり吹き出した。