「ねぇねぇ、璃子。誰よ」 美香は新田真を指差して言った。 「例の新入生代表だよ」 「うっそー」 美香はこれでもかと目を丸くして驚いて見せた。 そして美香の顔は輝いた。 「ねぇねぇ、ちょっと、璃子。私ヤバイかも」 「どうしたの、美香」 私は美香が言った「ヤバイ」の意味を悟ったが、何も言わないでおくことにした。 続く