私が毎週コンビニへ行くのはあなたがいるから


ちょっと茶色い髪に

クロブチの眼鏡

が、オシャレなあなた


あなたの少しハスキーな声で

『いらっしゃいませ』

って言われると
少し恥ずかしい


あなたは気付いてるのかなぁ?

私が毎週土曜日になるとこのコンビニに来ることを。



風邪で寝込んでる弟のためにマンガ雑誌を買いに来たのが始まりだった。


その日は土曜日だった。


毎日バイトでいるのかもしれない

でも私はあなたに出会った土曜日に行く。


今日は土曜日


あなたに会いに来た


毎週土曜日になると来るなんて変って思われるかもしれない。


それでもいいんだ


あなたに会えれば。


『いらっしゃいませ』


ほら今日もあなたの声が聞けた

それだけでこんなにうれしくなってる自分がいる。


この日は店内には私とあなたしかいなかった。いつもならいる店長らしき人も見当たらない。


『450円です。』


あーあ、
あなたとの時間がもうすぐ終わっちゃう


そう思った時だった。