確かにこれはひどいよな… 床に散らばった雑誌、 服、お菓子の開き袋… あたしはベッドから クローゼットまで 物を出来るだけ踏まないように 上手によけていった。 「うわ姉ちゃんやばいな この部屋っ!ほんまに 人間住んどるん?」 妹の琉依(るい)が セーラー服のリボンを 結びながら言った。 「うっさいなもう! 何の用やねん!!」 あたしは床にあった クッションを琉依に 投げつけた。