美山 千明 は本当に美しい生徒だった。

艶やかな髪、

触れてしまうととけてしまいそうな真っ白な肌に大きな目、

スーっと通った鼻筋


何度も見とれてしまったのは私だけではないはずだ。



1番前の席でいつも1人でいた。



あの美しさがなければ


存在感のない子だが



圧倒的な美しさのせいで


なにも発言しなくても目立っていた。




彼女の顔がなくなったのは一ヶ月前の事だった