一方、
パーティ会場に入った紫月は
グルリと見渡して、
やはり着物女子が少ないことにガッカリしていた。
パーティの参加者は『Kg』の社員だけではなく、
取引先の人達も沢山きているらしいが、
着物で参加しているのは振袖の女の子が二人と、あとは年齢層がもう少し高い女性たちだった。
そして、紫月は蒼太に気づいた。
蒼太は秘書の曄と楽しそうに話をしている。
曄はと言えば、
大きな胸を包むようにフワッと柔らかそうな
ベビーピンクのドレスを着ていた。
裾は短くて、スラリと形のいい曄の足を隠したりはしない。
ニコニコと笑う様子もあまりにも可愛くて、
紫月は何度目かの負けを感じながら、眩しそうに目を細めた。
まわりにいる男性たちは
みんな鼻の下を伸ばして曄を見ている。
中でも一番伸びているのは曄とうれしそうに話をしている蒼太に外ならず、
紫月はうんざりと心の中でため息をついた。



