抜き差しならない社長の事情 【完】


仮にも相手は雇い主の社長。

自分も三十歳のいい大人女子である。


悔しいが、ふざけるな! とは送れない。


爪を噛むようにして画面を睨んでいると
ポンとまた軽い音が鳴り、

返事はすぐに来た。



『で、どうするんだ?
 本気でここで働くつもりか?

 不動産屋への義理があるから、
 自分から上手い理由つけて辞めてくれると助かる  切野』



「あったまきた……」


『私がここに居てはいけませんか?   夢野』



『まじでいるつもり?

 落ちぶれたもんだな   切野』



 バシッ!