抜き差しならない社長の事情 【完】



ホワイトデーの夜は、食事をしたレストランの上の方の階、

そのホテルのスイートルームに泊まった。




それから蒼太とは、一日と間を置かずに会っている……。




ホワイトデーの次の日は、

送るよと言いながら自分の部屋に紫月を誘い、

そのまま泊まるように引き留めた。


その次の日は仕事が終わると、忘れ物だよと紫月のピアスと自分の着替えを沢山持ってきて、

それからも蒼太は、なんだかんだと言いながら毎晩紫月の部屋に来る。







フルーツを食べて



  紅茶を飲んで……






 食洗器にお皿を入れて――





ソファーに並んで座って、


テレビドラマをなんとはなしに見ながら、紫月はチラリと時計を見た。