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「新婚旅行はどうするって？」

「うん、秋にね、ハワイで式もあげるんだって」


「へぇ」





「はい、どうぞ」と紫月が出した料理は、クリームシチューだ。


「ありがとう」




席についてニッコリ微笑んだ紫月は、

蒼太が美味しそうにシチューを食べるのを見届けてから、

思い出したように自分もスプーンでシチューをすくった。



フランスパンとクリームシチューと、簡単なサラダ。


メニューはそれだけなのに、

恋人と２人で囲む食卓は華やいで胸が躍る。


「美味い」

　クスッ


「ほんと？」

「ああ、本当だよ」


　クスクス