抜き差しならない社長の事情 【完】


特に悪気があったわけでもなく、ただ思ったままそう言って、

振り返った時、紫月の父と母はひどく驚いた顔をして固まっていた。

結局お見合いはその日が最後になった……。


それもこれも
全ては遠い、想い出だ。






日曜の夕方、またねと言って高崎の家をでて、

また電車に揺られながら、紫月は、ぼんやりと思った。



――いつ退職届けを出そうかな……


転職先が見つかったらと思っているうちに、なんだかんだ結局2月はもう終わってしまう。


週明けすぐに退職届を出して2週間後に退職。

引っ越しをしてすぐに高崎で職探しをして上手くすれば4月から新しい仕事……



そうしよう


 春だから、ちょうどいい