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『紫月、どう? 一人で寂しくない?』
亜沙美からSNSで入ったメッセージに
『大丈夫だよ! 寂しくないと言えばウソだけど慣れなくちゃね』と答え、
それから、夕ご飯は何を食べたとか写真を貼って見せ合ったりして、
紫月はスマートフォンをテーブルの上に置いた。
スマートフォンの隣にあるのは就職情報雑誌。
毎晩隅から隅まで眺めて、マーカーで印をつけたりしているが、
問い合わせをしたところはまだ一つもなかった。
『Kg』を辞めるという気持ちに迷いはないが、考えてしまうのはこれからの人生だ――。
30歳になった今、
特に大きな目標もなく、特にこれをしたいという仕事もなく、
東京で一人生活することにどんな意味があるのだろう。



