「よし、んじゃ帰るか」



「うん」




鞄を持って頷く。
私は、真虎と帰るこの一時が大好きだ。



「真琥、ごめんね。こんな遅くまで待っててくれて」





「いーの。」






彼女だから、と言ってまた頭に手を置く。






こそばゆい