「ん~どーしよこの状況」



目の前にそびえ立つのは、国内最高峰の防護を施した(らしい)門。しかもぴっちりと閉まっている。ご丁寧に鎖まで掛けて。



「跳ぶしかないですかね。」



即決断。


幸いこの門は上に20㍍とない。
おもいっきり助走をつけるとか目立つ真似しなくても飛び越えられる高さだ。
私の(無駄な)運動神経嘗めんな。




「ッッッ………………………ッッと」



ひらりと向こう側へジャンプ
からの着地(キリッ
いやぁ久しぶりに大ジャンプしたね。
最近殴る、蹴るしかやってないからさぁ

鈍ってたら骨折処じゃ済まなかったかもしれないw







確かにこの時私は調子に乗っていた。
久しぶりの大ジャンプに酔っていた。
…乗っていたが故に、酔っていたが故に、


気付かなかった。




私を見ていた人が居たなんて………