「ま…こと…?」



「ん?」




机に突っ伏していた顔を上げると、真琥(マコト)が居た。
いつも通りの微笑みを浮かべて。





「おはよ…」



寝ぼけているからか、頭がふわふわする
そのままふにゃりと笑うと
真虎は照れたように私の髪をくしゃくしゃした。




教室に残っているのは私たち二人だけで、窓から見える夕焼けから放課後まで寝てしまっていたことを示していた。