部活の仮入部期間に入った頃

私は憧れだった吹奏楽部に頻繁に行ってた


今日は行くのをやめて授業後すぐに帰った


まだ話したことない紫苑ちゃんが話し掛けてくれた

紫苑ちゃんは家庭科部に入りたいと思ってるみたい


家が反対方向のため校門までだったため

そこからは一人で帰るはずだった


後ろから声を掛けられた


「お前、ぼっちか?」

皮肉を言うのは彼奴しかいない


「颯真……」


幼馴染みの藍原颯真。

「って颯真も1人じゃん!」


「俺は1人じゃないし!」


「は?」

何いってんの?いないじゃん

幽霊と帰ってるとかって言わないよね?

「優芽と一緒に帰ってんだから1人じゃないだろ?」

「へ?」

私はキョトンとする

「じゃあ、私も1人じゃないじゃん!」

「………」

なんで無言で返してくるのよ

「お前さ……なんかあった?」

「へ?」

なにかってなに?

「なんか浮かない顔してるからさ」

「何もないよ!何いってんの」

「ふーん………」

納得いってない…………でも、ほんとに何もないんだけど…


私は颯真といると楽しいと思った