「まだ完璧な入学が決まったわけじゃないから、本部についたら質問と判定を行います。合格すれば、明日からこの学園に正式入学になるからね」


「はーい」


私は気のない返事をした。



中に入ってから私たちは車に乗って学園本部を目指している。



テレポートを使えば早いのに....と思ったが、学園内は基本能力の使用は禁止。


ルールはルールだから守らなくてはならない。



ふとあることを思い出した。



「あの使い魔って出しててもOKですか?」


「使い魔?もう召喚しちゃったの??」


「まぁ....はい」


すごい驚きよう。



そんなすごいことなのかな?



「使い魔なら特に問題ないよ。大きさによるけど」



「あ、それなら大丈夫です」


私はパチンと指を鳴らす。



現れたのは手のりサイズの真っ白な狼。



「えっと....それは....」


「悪魔の一種です。空間と氷を操ります。名前はレオンです」


下谷先生は唖然としている。


初めて見ればこの反応か。


〔やっと外の空気が吸えるぜ〕


「はいはい、静かにしててね」


私はレオンを肩に乗せる。



下谷先生は本部につくまでレオンを見ていたことは言うまでもない