9時30分。


ようやく現れた下谷先生。



「ごめんごめん。ちょっと学園内で問題が発生しててね。それを片付けてたら遅くなっちゃった」


てへぺろっと言う効果音がつきそうな顔で謝られても全く信憑性がない。


「君が宮園美莉亜(ミヤゾノミリア)さん?」


「はい」


「改めまして、下谷正人(シモヤマサト)です。よろしくね」



「よろしくお願いします」



実際合うのは初めて。



世にいうイケメンって奴だ。



茶髪に同じ色の瞳。身長は180cm前後ってとこかな。



甘そうに見えて読心術使えないように薄ーく結界貼ってるし。



この先生手強いぞ。