「今日からここが私の通う学園....」
目の前にある大きな塀を眺めながら私はつぶやいた。
全国各地の魔法使いや超能力者が集められる【十字架学園】。
そこに中等部2年として入学することにした私。
にしても、あの下谷とかいう先生はまだなわけ?
先日入学手続きを済ませた私は、今日の9時にここで待ち合わせをすることになっていた。
時刻は9時15分。
一向に現れる気もしない。
こんな所で使い魔なんか出したらそれこそ問題だしなー
この世界では魔法や超能力といった【特異な力】を使えるのは極僅かな人間。
その為、この学園にいる多くの生徒は親から捨てられた子供たち。
そんなところに自分から入る者なんて滅多にいないだろう。