姫は王子で王子が姫で。




それは同じクラスだけに留まらず、他クラス他学年からお客様が襲来。



「もうほんと勘弁してくれ…。」



体力を外野に根こそぎ奪われた。



「いや~、モテる男はつらいね。

それにしても中学の時のデジャヴじゃね?この光景。」



「たしかにな、中学の入学直後もこんなだったわ。」



まさに純平との出会いはこんな感じだった。



たまたま同じクラスだった俺達。



小学校の頃は、周りも地元の人間ばかりだったしあまり質問されることは無かった。


それゆえに、別の地区から通う生徒が増える中学では桜路自身、絶大な人気を誇っていたし自然と俺にも注目が集まった。



初めてあんな大勢に囲まれて、しゃべり倒され受け答えて完全にへばっていたのを覚えてる。



「お前すごかったな、お疲れ。」



そんな時に、フランクに声を掛けてきたのが純平。



結局そこから純平とはウマが合い、こうして同じ高校に通っている。



「ま、元気取り戻すにはメシが一番だろ!

ほら食お、ヒメ。」



「そうだな。」



あんまり気乗りしないけど、純平の気遣いをありがたく受け取ることにした。