「はいはい、また後で。」
桜路に別れを告げ早々に教室へと向かう。
さぁ、1日の始まりだ。
△▽△▽△▽△▽
昼休み。
俺は自分の机に突っ伏していた。
「朝からご苦労、我らが姫君。」
失笑しながら、いやむしろ楽しそうに声を掛けてくるコイツは…
「なにが姫君だよ、純平。」
「わりわり、怒んなって!」
神原純平(カンバラ ジュンペイ)。
中学からの友人。…すげぇ癪だけど、親友的なポジションだったりする。
基本的にはヘラヘラ調子のいいふざけたやつだが、何かと面倒見がよく俺の桜路に対する、あれそれでもよく相談に乗ってくれる。
で、純平がニヤニヤしてる原因は…間違いなく今日の午前中のこと。
4月。入学式を終えたばかりの現在、今日が普通に登校する最初の日だった。
自己紹介だなんだ、長い長いLHRをぐだぐだとやっていた訳なんだが…。
今朝桜路と親しげに話していたことで、地獄の質問攻めが待ち受けていた。
「ねぇ!姫宮くん。王子とどんな関係なの!?」
「すげぇな、お前王子と並んでても遜色なかったぞ。臆さず接せれるとかやばいな!!」
「王子と親しいなら、紹介してくれない!?!?」
「姫宮くん、ほんとに可愛いね。連絡先教えてくれない??」
……こんな感じで。
中には俺目当てだけで、声をかけてくるやつもチラホラ居たけど大概は桜路のこと。

