姫は王子で王子が姫で。




「はいはい、また後で。」



桜路に別れを告げ早々に教室へと向かう。



さぁ、1日の始まりだ。





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昼休み。



俺は自分の机に突っ伏していた。



「朝からご苦労、我らが姫君。」



失笑しながら、いやむしろ楽しそうに声を掛けてくるコイツは…



「なにが姫君だよ、純平。」



「わりわり、怒んなって!」



神原純平(カンバラ ジュンペイ)。


中学からの友人。…すげぇ癪だけど、親友的なポジションだったりする。



基本的にはヘラヘラ調子のいいふざけたやつだが、何かと面倒見がよく俺の桜路に対する、あれそれでもよく相談に乗ってくれる。



で、純平がニヤニヤしてる原因は…間違いなく今日の午前中のこと。



4月。入学式を終えたばかりの現在、今日が普通に登校する最初の日だった。



自己紹介だなんだ、長い長いLHRをぐだぐだとやっていた訳なんだが…。



今朝桜路と親しげに話していたことで、地獄の質問攻めが待ち受けていた。



「ねぇ!姫宮くん。王子とどんな関係なの!?」



「すげぇな、お前王子と並んでても遜色なかったぞ。臆さず接せれるとかやばいな!!」



「王子と親しいなら、紹介してくれない!?!?」



「姫宮くん、ほんとに可愛いね。連絡先教えてくれない??」




……こんな感じで。



中には俺目当てだけで、声をかけてくるやつもチラホラ居たけど大概は桜路のこと。