姫は王子で王子が姫で。




問いかけも虚しくなんの返答も帰ってこない。



ただひたすらに進み続けるヒメ。



「っし。ついた。入るぞ桜路。」



「え、、いや、まってヒメ。ここって…」



ヒメが足を止めたのはある建物の前。



「ここ、実際の廃病院モチーフにして作っててなかなか迫力あるらしーな。」



~〜~〜!


コイツ、、、!!



「仕返し♪」



意地悪な笑みを浮かべてズカズカとアトラクション内に入っていく悪魔。



可愛い顔して…!!



いいよ、ここまで来たらやってやるよ!



あたし、負けず嫌い発動。



この時のあたしは、完全にカッとなってて後先のことなんて微塵も考えていなかった。






「暗っ!!」



「当たり前だろ。笑」



なんでそんなに余裕なの、ムカつく。



みんなから"王子~"なんて言われているあたしにも、情けない事に苦手なものはある。



1つは虫全般。もう1つは雷。



そして最後にこう言ったお化けとか霊の部類。



苦手なものだけは女の子らしいよね〜 とルカにからかわれてから、むやみに他人にバレないようにしているこの弱み。


もちろんバレるバレない以前にヒメは知っているんだけど…。



「ほら、早く来いよ。

いつもの勢いどうした?置いてくぞ。」



それにしてもこの男…さっきのジェットコースターの件をかなり根に持ってるようで。



発言の1つ1つに半笑いを浮かべていて非常に腹立たしい。



「べ、べつに!?

よく作りこんでるなって見てただけ!」



「ふーん…あっ、桜路お前後ろ…!」



「ひゃあっ!なになになになに!、!」



思わずヒメにしがみつく。



「くくくっ…ほんと、昔からこの手の類無理なのな。」



…やっちゃった。



「……ヒメのバカ。」



ひゃあっ! は無いだろあたし…キャラ崩壊もいい所。