姫は王子で王子が姫で。


-桜路side-




ひととおり朝食も兼ね備えた腹ごしらえを済ませたあたし達。


いざ、アトラクションへ出陣の時!



「ヒメ、何から乗ろうか??」



「ん、任せる」



きっと、他の人から見たら超やる気無いような態度。



けど、今日はヒメの口角が常に少し上がってるから、ヒメもヒメなりに楽しんでるみたい。


こういう口とか態度はぶっきらぼうな癖にわかりやすい所が可愛いと思う。



でもねヒメ。ちゃんと口で言わなきゃ伝わらないこともあるんだよ?



………少しくらい、いいよね。



「ヒメ…確か、ジェットコースター苦手だったよね…?」



「…いや、別に?」



少しの間を置いて返事が返ってくる。



だけど、あたしの目は誤魔化せないんだな~ヒメよ。


一瞬表情が強ばったのを見逃さなかった。



「じゃあ、行こうか。ね?」



「あ、あー!やっぱ今そういう気分じゃねぇかもー!!」



棒読み加減MAXのヒメを逃げられないようガッチリ腕を組んでホールドする。



今月オープンしたばかりのこの遊園地。



中でも1番力を入れたのはスリリングなスピード感溢れるジェットコースターと、国内最大級の観覧車らしい。



これは、乗らないわけにいかないよね!



「れっつご〜!」






△▽△▽△▽△▽△▽△▽






「あははははっ!!

見てよヒメ!この顔っやばいって…ぷっ…!!」




お決まりのアトラクションでの写真撮影。



ジェットコースターを乗り終えたあたし達。



パネルに映る写真を見て笑いが止まらない。



すごい笑顔でピースしてるあたし。


…の横に必死に恐怖と戦ってる顔のヒメ。



「……。」



隣にいる張本人様は不機嫌度MAX。



スマホを取り出してきちんと写真におさめておく。



ヒメのこんな顔、学校のヒメのファンの子達…誰も知らないんだろうな。



「おい、何ニヤけてんの。いいからこっち来い。」



唐突に上から降ってきたヒメの声で我に返る。


そしてあたしの意思関係なく腕を引かれる。



「え、ちょっ、どこ行くの??」