姫は王子で王子が姫で。





はぁ、無駄に疲れたわ。



「はははははっ!!!!

ひっ、も、ほんと無理お腹いたぁ~

いやぁ、相変わらずモテモテだねヒメ(笑)」



ナンパどもが去っていくとすぐ腹を抱えて大爆笑しだした桜路。



屈辱だ…。



テーブルをバンバン叩いて豪快に笑うあたり、折角の今日の女の子仕様が台無し。



「モテモテじゃねぇよ、、、つか笑うのもいーけどさ、感謝してくんない?」



「ふぅ、、そ、だね。ありがと可愛いボーイッシュ系お姫様~。

…ぷっ、やっぱ無理あははははっ!!!」



いい加減殴っていいかな。



しばらくたってやっと笑いが落ち着いたらしい桜路。



大人しく目の前の食べ物を食べ始めた。



普段は王子と称されて黄色い声を浴びてるけど、こうして黙ってれば間違いなく美少女なのになコイツ。



そんなことをぼーっとしながら考えてると


「あ、これ食べたいの?はいっ。」


どうやら俺の視線が食べ物に偶然向いていたらしく、桜路がポテトを差し出してくる。



っ!!



これは、俗に言う "あーん" ってやつじゃないですか神様。


この状況に感動してなかなか動く事が出来なかった俺を見て ? と小首を傾げる仕草をする桜路。


…もうほんとダメだって。今日の見た目で破壊力5割増だわ。


「ちょっと、ヒメ。冷めちゃうよ?

ほーらっ。」


そんな俺の葛藤なんて知りもせず、コイツは口に無理やりポテトをねじ込んでくる。


あれ、これ、俺の思ってた"あーん"とだいぶ違…っつーか、無理無理何本突っ込んでんだよ!?



「ごほっ、ごっほ!!!!!」



堪らずむせる。そりゃそーだよ。



「わーーー、ごめんヒメ!!

これ飲んで!」


焦った桜路はまたしても学習せずジュースのカップを俺の口元まで運びストローをねじ込む。