姫は王子で王子が姫で。




「で?何にすんの?」


「んー、あれ!あの焼きそば!

あとポテトとフランクフルトとタピオカジュース!!」


なんか、多くないですか桜路さん。


声にださず心でつぶやく。


「これでも結構がんばって絞ったんだよ?」


俺の表情から察したのか弁解をいれてくる。


「わかったわかった、ここでまってて。」


休憩所も開園1時間そこそこで既に人で溢れているため、席を桜路にとらせ1人で買い物に向かう。



「わり、遅くなっ…」


予想よりはるかにどの店も並んでいて時間がかかっちまったことに詫びをいれ、桜路の元へ帰ってくると



「ねぇ、1人なの??俺らとまわんない?」


「絶対楽しませてあげるよ!

今日を忘れらんない日にするから!」



…最悪だ。



ベタなナンパシーンに遭遇しちまった。



ドンッ!!!!



まとめてトレーにのせていた食べ物を少し乱暴にテーブルに置き、俺の存在をアピールする。


「え?なになに…ってこっちもなかなかじゃね?

可愛んだけど俺タイプかも。」


「あ、俺も。イケるわこーゆー子。

ちょっとボーイッシュだけど全然アリ。」



は?


いや小声でやめて??


鳥肌とまんねぇから…どう転んでも俺はナシだわ!!!!



人が良いためさっきまで、どうこのナンパ野郎共をあしらうか、アタフタしていた桜路も、たまらず肩を震わせてる。



おい、、笑ってないで助け舟だしてくれよ…悲しくなってきたわ。



「あの、俺男っすけど。

コイツは俺と来てるんで、アンタらとはまわんねぇよ。

まだなんか用?」



精一杯ドスの聞いた声で告げてやる。



「っ!?」


「い、いこーぜ!」