姫は王子で王子が姫で。



-ヒメside-



…でけぇ。まさにその一言に尽きる。


園内へ入園してからかれこれ10分はたっただろうか。まだ何もしていない。


いや、正確には出来ていないが正しいのか。


どこを見渡しても人。 人。 人。


家族連れからカップル、学生の団体で大混雑な園内。


そしてなおかつ、敷地の広さ。


地方のテーマパークにしてこの広さは珍しい。


「どーする?
急いで出てきたしまだ朝飯たべてねぇよな。」


斜め後ろを歩いていた桜路に声をかける。


「え、いやそんな気にしなくても……」


両手をこっちにむけて顔と一緒にぶんぶん振ってノーのモーションをとる。


だが、それとほぼ同時に


ぐぅぅうぅうう。


「あっ…。」


結構な音量で腹の虫が鳴いた王子サマ。


こういう見た目とのギャップっつーか、決まりきらないところが俺的にツボだったりする。


「とりあえず、あそこ軽食とれるっぽいし座れるだろ。

まずその腹の音なんとかしてから遊ぼーぜ。」


少しからかうように発した言葉だったが、しぶしぶ桜路も同意する。


「おぉ~!!すごいね何でもあるよここ!

クレープ、かき氷、ホットドックにハンバーガー、ワッフル、パンケーキ、ポテト!!!」


さっきまでは遠くから見えていただけだった休憩所も、到着すると思ったよりいろんな種類の売店があった。


普段はそうでもないけど、売店や出店の食べ物が大好きな桜路。


子供のように目を輝かせてはしゃいでる。


さらっと今日イチのテンションだけどアトラクション前だぞ…。笑