あー、その…なんだ?
要は俺と桜路に気を使ってくれた2人なりの優しさってことだよな…きっと。
さり気なく振る舞うセンス2人とも皆無だなぁなんて自然に笑みがこぼれる。
「ふっ…ありがたく貰っておくよ。」
桜路、俺らの周りは何だかんだ温かい人達ばっかだよ…。
「うん、たのしんで!」
せっかくアイツらがくれたチャンス。
あとは俺次第だな。
無駄にしないよう、頑張りますか!
△▽△▽△▽△▽△
「…なぁ?桜路。」
「んー、なにどったのヒメー」
ヤバい。
早速桜路を遊園地に誘おうと試みてるものの、いざとなるとこれってデートだよな?とか余計な事考えちまう…。
手汗とかかいちゃってんじゃん、ダサすぎだろ俺。。。
夜。今日は俺が桜路宅にお邪魔してる。
慣れ親しみすぎた桜路の部屋。
それすらも俺の緊張を煽る。
ベットの上で漫画を読んでいる張本人。
さっきから俺が声かけても全然こっち見ることもしないよコイツ。
つか、気抜きすぎじゃね??
俺どんだけコイツん中で安全域なの?
仮にも2人っきりだぞ…桜路さんよ。
ルームウェアもショーパンで、無駄に綺麗で長い素足とか晒しちゃってさぁ…。
生殺しだよ。ほんと。
嬉しくもあり、虚しくも悲しくもあり、かなり複雑な心境。
「聞いてる?桜路~」
「………」
あ、これ完全集中モードじゃん。
俺<<<漫画ですかそうですか。
やっぱり今のままじゃダメだ。行け行ったれ男、夏樹!!!
背後から音を立てずに近寄り漫画を素早く奪う。
「あっ!ちょっと何す…」
そしてすぐさまチケットをチラつかせる。
「これ行きません?おーじ様」
ムッとしたところから、ぽかーんとした表情になってたちまちぱーっと輝いていく。
百面相ぶりがたまんない。くそ…可愛すぎる。
「これはもしや、来月オープンの…!
いく!行きたいです!!」
「よっし、楽しみにしとけよ~」
桜路からのOKでテンションが上がった俺。
調子のって頭くしゃくしゃってしたら殴られたのは言うまでもない…。

