相手は、武器を持っている。
月たちは、下手に動くことができなかった。
でも、あたしはひなこの血を見た瞬間
抑えていたものがあふれてしまった
「...貴様のような汚らわしいものが、その娘にふれるでない。」
それは、ルナ声と判断するには、あまりにも似つかわしくない
地の底から響く声
誰も逆らえない。
そしてその場にいるすべてのものが動くことができなかった。
「...ルナ?」
一番近くにいた月が、目を見開いて小さく声をかける
でも、そんなの聞こえない
あたしの黒い髪は、みるみる伸びて月の光に照らされ、銀色に変わり
黒い瞳は、血のように真っ赤に染まった
ひなこは、頬を斬られた瞬間気絶をし、あたしの姿を見てはいない
汚い奴は、ガタガタと足を震わす


