吸血鬼と少女と暴走族




「おっと?  

それ以上近づくんじゃねー。お前らの小さいお姫様が傷者になっちゃうぜー?」





よく見るとそいつの横には、ひなこが縛られながら立たされていて

そいつの手には、ナイフが握られていた。




「はっ!正義の味方の夜桜様は、物騒なモノ使わねーもんな?」



ひゃははー。


と汚い笑い声




そんな汚い奴が、ひなこに触ってるなんて許せない




「いい加減にして!!」




倉庫中にあたしの声が響く


気持ち悪い奴は、あたしのことが見えてなかったらしく、少しビビッていた。





「な、だ誰だよおまえ!!」




「その子の姉だけど?汚い手であたしの妹に触らないで!!」




にやりと不気味な笑いを浮かべる奴は、次の瞬間思いもしない行動をした




――ツウッとひなこの、柔らかい頬を銀の鋭い刃が撫でる

その筋を赤い滴がポタッと落ちる