幸い男は、大通りを出ずに裏路地を、ずっと歩いていく
「あの!」
店から出るときに着替えた、
少し露出の高めのサテンドレスに身を包み、潤んだ瞳で、声をかける。
「は。。い?」
くるっと振り向いた、男性は、今までみたこともないような、美女に出合い、言葉を失ってしまった。
「近くの店で、酔ってしまって。。。
少し、肩を貸していただけますか?」
壁にもたれかかり、歩けないという仕草をする
男は、おずおずと手を差し伸べてきた
その手を掴んで
グイッと距離を縮める
「...ッあ」
ポスッと懐に入る
「ご、ごめんなさい」
「い、いや。大丈夫ですか?」
「えぇ。大丈夫。。。
少しじっとしていて?」
目の前に白い首筋
あたしの吸血衝動は止まらず、得体の知れないものを見た男性は、体を動かすことが出来ずに、口だけパクパクしていた。
プツリと鋭い2本の牙が、白い首筋を切り裂く


