吸血鬼と少女と暴走族



「ん。いーこ」



頷いたあたしの頭をポンポンと優しく撫でられる。




...いつぶりだろ、撫でられたのは。

こんなに心地のいいものだったかしら?



されるがまま、目を閉じてその優しさに浸っていた。



「それに。。。俺が気に入ったから、ここにいて欲しいって言った

だから、ルナがいることに反対する奴は、俺に言えばいい。

陰で言うのは、ずるいよね?」




あたしに向かって吐いてるはずの言葉は、あたしにじゃなく

さっきこそこそ言っていた奴らに向けての言葉で、聞こえるようにいうものだから

後ろから、大きな声で





「「「す、すみませんでしたぁぁ!!!」」」




って言われた。




「...月。あたし気にしてない」



「うん。でも、俺が気になったから。。。行こうか?」




メットを渡され、ひらりと月のバイクにまたがる



「だめ。それじゃ落ちる。手は、ここ」




控えめにつかんでた手は、月の手によって

背中からお腹まで抱きしめるような形に変えられた。


そのまま、道を教えながらバイト先迄送ってもらった。