吸血鬼と少女と暴走族



ハッと翔馬が振り向く



「ちッ違う!

そんなことをしたいわけじゃない」




必死にあたしの両手を握り、神に祈るように手を包む



「...ごめん。

そんなことをしてほしいわけじゃない」




「...翔馬は、許されたいの?

それとも、罰が欲しいの?」




「ほんと。


...敵わない」




今まで長袖を着て隠れていた腕をスッとまくり上げた



そこから現れたのは、無数の切り傷



「...自分でつけたのね」




何本もの傷跡は、浅いものから深いものまで、

今できたものでもないのに、こんなに強くのこってる


一生消えない傷跡



「...弱い男だと思うかい?

女がするものだと思ってた?」



「そんなこと思わないわ。

ただ、痛かっただろうなって」




そっと傷跡を撫でる


ビクッとする翔馬



...怖がらないで



傷ついたあなたに、優しく触れたいだけだから