吸血鬼と少女と暴走族



「...さっき。

彼女に、

『人が人を殺していい理由はない』

って言ってたでしょ?」




確かに言った



「...じゃぁ。


ルナちゃんは俺を殺してくれる?」






それは、酷い話だ

吸血鬼なら人を殺していいってこと?



そんなこといいはずがない



それなのに歴史の中では、繰り返されてきた



吸血鬼が人を殺し

人が吸血鬼を殺す



「...そうね。

あたしは、人じゃないものね

翔馬を殺すことは、簡単にできる。


でも、その罪を仲間を殺した罪を、

この先終わるかわからない

長い時間を生きるあたしに

背負って行けっていうのね?


...ひどい人」




涙は出ないけど、きっとあたしの顔は今にも泣きだしそうな顔をしている