「あれ?...月?」



もう一度迎えに来てくれた運転手さん


その後ろには、月が乗っていた



「どうしたの?体大丈夫?」



なぜかムスッとしてる



「...遅い」



まぁね

ちょっと人と会っていたからね


でも、何にもなかったし

こうして帰ってるんだからいいんじゃないの?



「心配した。」




「...ごめん」




そっと遠慮がちに手を握る月


特に振り払うこともせず、窓から流れる景色を見つめていた




「...迎え。」




「ん?」



「来てくれてありがとう」




頷いてあたしの肩に頭をもたれさせてきた




「...少し疲れたから。寝る」




規則正しい月の寝息を聞いてると気が付けば倉庫に戻っていて、

運転手さんに起こされなぜか無性に恥ずかしくなった